日本で新規ねじ開発をする理由Part.1

サイマグループを御贔屓頂きありがとうございます。

グループ代表の斎間です。

【日本で、新規ねじ開発をする理由】をお話します。

数か月先に、サイマグループの英語サイトでこのテーマの話をします。
ヨーロッパのネジ屋さんとよく話をするトピックです。

英語サイトではハッキリと言いませんが、
「海外で新規ねじ開発をすると、造りが粗い!」
と言う事が、経験上分かっているからです。

JIS、DIN、ISO規格品の生産はどの国で製造しても問題は少ないと思います。

では、何故なのでしょうか?

サイマの代表作、「310Slim」シリーズを例に挙げます。
DIN7984や6912に代表される低頭規格品や、さらに頭部が低いネジが多数存在します。
頭部が薄くなればなるほど、ダブルへッダーで頭部の冷間圧造をすることが難しく、
より複雑な頭部成形が可能になる、2ダイ3ブローや、パーツフォーマーでの製造を
開発当初は考えます。

1:最終頭部形状の仮決定
リセスの大きさ、深さ、首下r部分など、机上の論理で製造可能なスペックで仮決定

2:ヘッダーダイス、第一パンチ、場合によっては第二パンチスペックの仮決定

3:仮決定のスペックで試打ち(試作)

4:寸法、外観など修正が必要なので、1に戻る

と言う1~4の各工程をループして、初めて世の中にSAIMAネジとして発売を開始します。
大体、1~2年の長さでの開発がほとんどです。

・素材メーカー
・潤滑油メーカー
・金型メーカー
・パンチメーカー
・転造ダイスメーカー
・熱処理メーカー
・表面処理メーカー
などが日本国内にあるから、開発が可能になります。

 

もう一つ大事な理由があります。

~ 続きは次回にお話致します。 ~