第1世代の樹脂用タッピンねじ 『BOタッピン』
「JIS B 1122付属書」に規定がある、2種(B0)が薄板と樹脂の両方に
使用できるタッピンねじ。
一般規格品として広く流通しているが、締結性能は基本レベル。
第2世代の樹脂用タッピンねじ 『Bタイプ』
JISの2種タッピンの改良型で、ねじ部が三角おむすび形状。
Bタイプなどと呼ばれる。
2種タッピンと、ねじ山角度(60度)とねじ山の間隔のピッチが同じ。
PCトルクアナライザーで、トルク曲線解析すると、ねじ込みトルクTD点がより低くなる傾向にある。
薄板と樹脂の両方に使用可能
第3世代の樹脂用タッピンねじ 『Pタイプ』
ねじ山角45度、Bタイプよりもねじ山間隔が広いワイドピッチで二条ねじ。
ねじ部が三角おむすび形状。
二条ねじなので、ねじ込みスピードは一条ねじの2倍速くなるが、一旦緩み始めるとゆるみやすい。
Pタイプなどと呼ばれる。
PCトルクアナライザーでトルク曲線計測をすると、二条ねじの特性で、ねじ破壊トルクTF点が高くなるが、同時にねじ込みトルクTD点も高くなるので、最適締結トルクや締結安全性の目安の、F/D比の値に注意が必要。
同一下穴への繰り返し使用には向かない
第4世代の樹脂用タッピンねじ 『ノンサート®』
ねじ山角30度、三角おむすび形状のねじ部、ワイドピッチ型、第1世代、第2世代と同じ、一条ねじ。
PCトルクアナライザーでのトルク曲線データは、どの世代のねじよりも低いねじ込みトルクTD点で、ねじ込みが出来る。樹脂に負担のかからない弱い力でねじ込みが出来る。
二条ねじの第3世代よりもTF点が低いが、締結安全性の目安F/D比が高く出る傾向が強いので、最適締結トルクの設定幅を大きくとる事が出来る。
同一の下穴への繰り返し使用性能に優れる。