ねじのカムアウトとは

なめてしまったねじ

工具をねじに押し当てねじを回す際に工具の先端が浮き上がる事を言います。
カムアウトはねじがなめる原因です。

なめてしまうと作業性が損なわれねじを締め付ける事や取り外す事が困難になります。
なめたねじを取り外すには、ねじごとドリルで穴をあけるか製品の一部を壊す必要があります。

製品を守る為にもカムアウトしにくいねじを使用する事が大切です。

カムアウトしにくい構造の2タイプのねじ

310スリム®は頭の形状がカムアウトしにくい6-ロブ(星形)とクオ(十字穴タイプ)を採用しております。
超極低頭なので出っ張りが少ない形状なのにカムアウトしにくいねじとなっております。

カムアウトしにくいリセス形状 | ねじ310®スリム | サイマコーポレーション

6-ロブ(星形)

6-ロブは、「JIS B 1015」ヘクサロビュラ形状の事で
十字穴や六角穴よりもカムアウトしにくくトルク伝達が良い形状となります。
工具は、十字穴や六角穴と同じくJIS規格の為ホームセンターやWEB等どこでも入手可能です
もちろんサイマのWEBショップにて購入可能です。

6-ロブドライバー | カムアウトしにくいねじ 310スリム® | サイマコーポレーション
6-ロブ | カムアウトしにくいねじ 310スリム® | サイマコーポレーション

クオ(十字穴)

310スリム®クオ(十字穴)タイプもあり、市販されている十字ドライバーやビット等でも使用可能です。
また、専用工具を使用する事でよりカムアウトしにくくなります。

カムアウトしにくねじ M3工具 310クオスリム | サイマコーポレーション
カムアウトしにくいねじ M4工具 310クオスリム | サイマコーポレーション
カムアウトしにくいねじ 310クオスリム | サイマコーポレーション

十字穴タイプなのにカムアウトしない理由

クオ(十字)は通常の十字穴と比べビットとの付着性がよく抜け勾配が無い為カムアウトしにくい構造です。

ビットとの食いつきがよく作業性に優れる

クオ(十字穴)はカムアウトしにくい構造でビットとの食いつきがよく作業性に非常に優れたねじです。
作業効率をアップさせる事も期待できます。

 

『6-ロブ』と『クオ』はトルク伝達が良好

310スリム®は、頭部高さを極端に低くする為、リセス(穴)には「6-ロブ」と「クオ」を採用しています。どちらのリセスもトルク伝達が良好で、穴が浅くても締結工具がしっかりと引っ掛かり、小ねじと同じ標準締め付けトルクで締結可能です。

カムアウトしないコツ

工具の先端が浮き上がらないようにする

先端が浮き上がらないようにねじ締めの際にねじに工具を押し当て荷重を掛けて回すことが大切です。
※一般に7(押す力):3(回す力)と言われています

工具を斜めにしない

工具を斜めに押し当ててしまうと力の方向がずれ浮き上がる原因です。
ねじに対してまっすぐ当てる事が大切です。

適切な工具サイズを使う

工具サイズが違うとカムアウトしやすくなります。

カムアウトしてねじの頭がなめてしまうと

ねじを締め付ける事が出来なくなり、また取り外す事も困難になります。
なめたねじの対処をするだけで以外と時間が掛かってしまいます。

カムアウトしにくいねじで効率アップ

なめたねじは対処に時間が掛かるものです。
カムアウトしにくいねじを使う事で対処する時間をなくし効率アップを図れます。

     

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