エレクトロニクス誌の老舗「トランジスタ技術」の2025年2月号で書かせて頂いた、
様々な事柄の中で、「カスタムネねじの入手方法」についての項目に注目頂いたので、こちらでも書かせて頂きます。

・もう少し、ねじ頭が小さいものが欲しい
・座金のサイズを大きく、小さく、厚くしたい
・ねじ長さが欲しいものが在庫で無い
など、試作品専門や一品物を製造しているねじユーザーでは、最終現場合わせが「ねじ」で調整という方々も少なくないと思います。

そこで発生するのが、ねじが入らないなどの、寸法にまつわる困りごとです。
特殊品製造を依頼する前に、
「在庫品として無いのか」
と考えてみませんか?
または、インド人の得意技の「ジュガード」の様に、入手可能なもので対応できる事があるかもしれません。
ねじの専門家にご相談されては、いかがでしょうか?

ねじ頭部が小さいものをお探しでしたら、

・サッシ専用ねじ
ステンレス品で小ねじ、タッピンなど小頭が在庫で入手可

・小頭キャップ
 日本でしか入手できないと思いますが、一般的なキャップスクリューより小さな頭部

・海外規格品を探す
 ミリねじの世界スタンダードはDIN規格です。DIN規格品で対応できる場合も。

六角ボルトでも、一般流通はしていないが、ねじ屋さん同士なら流通している小頭六角ボルトが存在します。

座金も、厚みと外寸法で多くの在庫品が入手可能です。
M4x20のねじを使用したいが、少々長いのでM4x19位がちょうど良さそうだ。
等のケースは、座金の厚みを調整することで対応可能かもしれません。

ネットなどで注文する場合は、ご自身でこのネジだと決めている方々です。
決めることが難しいと思った時には、ねじ屋さんでご相談するのも得策です。
ネット系ねじ屋さんには無い、コンサルサービスが受けられると思います。

[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝