樹脂ネジは、色々な素材の樹脂で入手可能です。
絶縁性、軽量化、などが可能になるので、使用されているユーザーも多いのではと思います。

日本で最も安価な樹脂ねじは、PC(ポリカーボネート)のねじです。
北米やヨーロッパでは、ナイロン製ネジが最も安価に入手可能です。
日本では、ナイロン製のねじが在庫で入手が困難な理由は、日本での年間を通した気候、気温、湿気の変化でトラブルがあったので、PCのねじ流通が多くなったと聞いています。
トラブルの詳細が知りたい方は、直接お問い合わせください。
樹脂ネジは、軽量化が可能ですが、鉄系素材より強度が劣ります。
その為、鉄系素材には及ばないものの、ガラス繊維を入れることによって強度を増加させることが出来ます。
ガラス繊維を30%-50%位入れた樹脂ネジが、日本以外でも在庫で入手可能です。
Reny(レニー)の名称などで販売されています。
海外では、Plastic Screws GF30%、GF50%などで検索すると、その国々で入手可能なガラス繊維入りの樹脂ネジが出てきます。
PEEKなどは、耐薬品性に優れていて、在庫で入手できるサイズも比較的豊富です。
樹脂ネジは、この他にも沢山の素材が有ります。
樹脂ネジの殆どが、熱可塑性樹脂をベースにしていますので、樹脂成型機で製造されます。
在庫品から探すことをお勧めしますが、樹脂素材がバー材で入手できるものでしたら切削加工で、ねじ製造が可能です。
本当に特殊な使用環境で、特定の樹脂素材の使用義務がある場合以外は、一般在庫品から探すことをお勧めします。
[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝