何かと何かをくっつける場合、
・溶接
・接着材
・溶着
・一体成型
など、ねじを使用しなくても良い場合があります。
ごく当たり前の基本的な事ですが、機構設計者の頭が疲れてくるとこんな当たり前のことも、よく分からない状態になるようです。
一種のパニック状態なのでしょう。
この様な設計者に、多数お会いしてきました。

我々との会話の中で、非常にシンプルな考え方に「戻って頂く」事が出来るのも、ネジTSPとしては誇りに思う事です。
溶接、接着、溶着をしてしまうと、メンテナンス時、マテリアルリサイクル時に分離が困難になるので、この様な場合にはねじ締結がベストです。
構成部品を一体化すると、生産時コストダウンにはなりますが、修理、メンテのコストが増大します。
大手EV自動車メーカーが口火を切った、「ギガキャスト」による構成部品の一化。
当該部品の修理が無理な場合には、その部分を丸ごと交換になるので、修理コストが跳ね上がります。
樹脂締結には、樹脂専用ねじを。
薄板には、薄板専用ねじを。
アルミ部品締結は、アルミ専用ゆるみ対策を。
樹脂のクリープ対策には、専用ねじを。
通電用のねじ。
真鍮、銅ねじの使い分け。
など、ねじ締結を選択した場合には、ねじの選択肢が沢山あるので、最適なねじをチョイスして頂きたいと思います。



ねじ選定の基本のキ、は我々にお問い合わせください。
[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝