タッピンねじ

タッピンねじの破壊ケースは、ねじの破壊はあまり聞きません。
ほとんどが相手材「非締結物」の破壊がほとんどです。
タッピンねじは、相手材に雌ねじが無い状態で、非締結物を変形させながら締結しているので、
ねじの強度が圧倒的に相手材よりも強いので、相手材が破壊されることが多いです。
タッピンねじの破壊は、
1:トルク管理不足
2:下穴の不良
が2大原因です。
1のトルク不足は、タッピンねじの締結トルクがJISやISOで規定が無い事が問題を複雑にしています。
タッピンねじの締結トルクを決定するには、高速回転下でのトルク上下を計測できる分析器が必要になります。
「PCトルクアナライザー」が国内ではシェアNo1の分析器です。
より深いご興味があれば、サイマのトルクセミナーを受講してください。

上記のトルク試験の過程で、2の下穴の不良も解決できます。
下穴の大きさ、バーリング高さ、バーリング前の下穴大きさ、なども分析できます。
タッピンねじ自体の破壊もケース数は少ないですが存在します。
DIN7500に代表される、スレッドフォーミング系のねじ(Sタイト、Sタイプ…..)などではめ合い長さが長い場合には、
ねじの折れ、ねじ込みの途中ストップでのリセス破壊、などがあります。
ご興味ありましたら、是非、トルクセミナーを受講してください。
お待ちしています。
[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝
