海外のねじセミナー

全ての国の事情を知っているわけではありませんが、肌感覚で一人当たりGDPがある程度を超えている国では、高付加価値の
製造が当たり前になります。
設計が高付加価値の国で、実際の製造は低賃金の国で行われる事も多くあります。

従い、多くのねじメーカーや商社が、顧客サービスの一環として
・最適なネジの選定方法
・そのエビデンス
・個別課題対策ねじの知識
この他にも沢山ありますが、顧客サービスとして、技術情報提供や商品情報提供を、セミナー形式で行う企業が多いです。
脱価格競争戦略でもあります。

顧客へのセミナーを行う為に、自社スタッフへのセミナー、トレーニングも実施している企業が多いです。
日本のねじ業界は、体系的な締結技術の教育、トレーニングを用意している企業が少ないのが特徴です。
知識と経験を伝達するのではなく、「個別に盗め」的な考えが、現在でも多く見受けられます。

海外企業では、ジョブホッピングが多いので、新規雇用者を早く戦力化しないと退社してしまうケースが多いので、
ある程度のレベルまで引き上げる社内トレーニングは必須です。

私の会社員時代(スイス本社のねじ商社)は、アジアのヘッドオフィスのシンガポールでTSP(テクニカル・セールス・パーソン)研修があり、
日本法人代表で毎回数日間のキャンプトレーニングに参加していました。

初歩のTSP活動での、「最適なねじ選定方法」での例題です。

例題1:
材質が同じステンレスA2(SUS304系ステンレス)
同じサイズ、M6x20
a)十字穴付きなべ小ねじ
b) 六角ボルト
c) 六角穴付きボルト
何を選択するのが良いか?

これに対応する能力を持っているのがTSPです。

正解を知りたい方は、ご連絡お待ちしています!

[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝