小頭ねじは、アルミサッシやエクステリア業界向けに昔から頭部を小さくした小頭ねじが流通していましたが、
この10年ほどで高強度の六角穴付きボルトなどの流通量が増えているようです。

前回の、Vol46で触れた、陥没ゆるみの問題の潰し込みが必要なのがこの小頭ねじの採用です。
機構設計者は、陥没ゆるみ対策を視野に入れるべきです。

小頭はねじ頭部裏の、座面積が小さくなります。
単位面積当たりの荷重が大きくなるので、非締結部材の限界面圧を超えた力がかかると、非締結物が陥没します。
陥没が発生するのが締結時で起こる事も有りますが、時間経過による陥没も発生します。
締結後、どの程度の時間がたてば陥没が発生するかは、ケースバイケース。

また、回転ゆるみを抑えているのが、ねじ頭部の座面の摩擦でもあります。
座面積の減少で、座面の摩擦力低下に繋がりますので、回転ゆるみの問題も発生しやすくなります。

PCトルクアナライザーなどで、破壊試験をしてみる。
設定トルクで締めつけた後に、ヒートサイクル試験などの温度変化試験をしてみる。
設定トルクで締結後に、振動試験を行う。
この様な検証作業を行う機構設計者、企業も多いので、心配な場合はご相談ください。

[コラムニスト]
Tak Saima/TSP