明立精機(株) | お客様インタビュー | サイマコーポレーション

私たちの生活環境には、人間には感じない「振動」が満ちあふれています。近くの道路や室内のエアコン、そして人の声・・・。振動の発生源は至る所に存在します。超精密が求められる検査装置や製造装置の場合だと、そんな振動すら許されません。ミクロンやナノの精度では、わずかな振動を受けても狂いが生じるからです。サイマコーポレーションのお客様でもある明立精機様(横浜市神奈川区新浦島町)は、1968年9月の設立以来、見えない振動を取り除く「除振システム」を開発するパイオニア企業です。2014年10月からはデジタルカメラなどのイメージセンサーの検査装置を手掛ける上場企業、インターアクション様(同市金沢区福浦)のグループ企業として再出発しました。今回は同社社長で、明立精機トップも兼務する木地伸雄氏、それに同社取締役・座間工場長の高崎博幸氏をインタビューしました。

お客様プロフィール

名称明立精機株式会社
WEBサイトhttp://www.meiritz.jp/
本社住所神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1-25 テクノウェイブ100ビル16階
事業内容精密除振システム
(空気ばね式除振装置, コイルばね式除振装置,アクティブ除振システム)の開発製造販売。振動測定・解析・コンサルタント業務
明立精機(株) 製品例 | お客様インタビュー | サイマコーポレーション
スチールハニカム定盤
明立精機(株) 採用事例 | お客様インタビュー | サイマコーポレーション
超極低頭ねじ310スリムご採用頂いてます。

インタビュー日時:2021.09.15

インタビュイー:代表取締役社長 木地伸雄様、取締役・座間工場長・製造グループマネージャー 高崎博幸様

インタビュアー:かながわ経済新聞 千葉編集長

木地社長「HP見てもサイマさんはユニーク」
斎間「ファブレスでも限界に挑戦します」

―明立精機について教えてください。

木地社長

当社は『除振システム』と呼ばれる装置の開発、製造、販売をしています。実際、私が今話しているだけでも周囲には振動が出ていますので、いち早く止めるような機能を持った装置です。振動はいわば“ノイズ”です。どんなに高精度な電子顕微鏡であっても、わずか数ミクロンの揺れがあれば、性能を発揮できません。だから私たちのシステムが必要になります。また、当社は振動のみならず、電磁波や音、ガス、温度といった各種ノイズに対応すべく『トータル・ノイズ・ソリューション』を進めています

―除振システムにも種類があるようです。

高崎氏

主にパッシブ型とアクティブ型があります。パッシブ型は、コイルバネや空気バネによって振動を減衰します。それに対しアクティブ型は、アクチュエーターや加速度センサー、コントローラーを使って、地盤と逆の振動を加えることで相殺する仕組みです。当社のシステムは、10ヘルツ以下の領域が得意です。有機ELの製造装置や3次元測定機、電子顕微鏡など、文字通り“超精密”の世界で広く使用され、その数も約400種類に及びます。計測機メーカーなどへのOEM供給が主力となっています

―電子部品などの小型化が進んでいる現在、かなり需要があるのではないでしょうか。

木地社長

そうですね。中でも注力しているのは有機EL製造向けです。当社は除振の老舗ですが、時間とともに参入企業も増えてきました。同業他社と同じことをやっていても、価格競争で利益が薄くなってしまいます。確かに、同じ市場で競合のシェアを奪っていくこともできますが、それでは、できあがった市場という『過去』を追うビジネスになってしまいます。そうではなく、競合ができないものを開発しなければ、未来を創造できません

―具体的に何か新しい開発に着手されていますか。

木地社長

除振システムの逆で、今度はアクチュエーターを使って振動を発生させるシステムです。例えば、計測器などを開発する際、実際に使われる環境下での振動を、このシステムで再現していきます。話は変わりますが、私がよく考えているのは、世の中から3K(キツイ・キタナイ・キケン)をなくしたいということです。そのためにはオートメーション化が必須で、当社のこれからの技術も、こうした流れに寄与するものでありたいと思っています

―サイマさんとの付き合いも長いようです。

斎間

明立精機の先代社長からの付き合いです。2007年からだったと思います。当時、明立さんが中国進出の準備を進めていました。その時の私は、日本と中国を年間20往復するほどで、先代社長から『話を聞きたい』ということになり、付き合いが始まりました。当社の中国拠点にもお見えになりました

木地社長とサイマ 明立精機(株) | お客様インタビュー | サイマコーポレーション
高崎氏

サイマさんと関わるようになって私は5年ほどです。ここ数年は、いろいろなことをお願いしています。中でも当社製品の海外輸出を考えると、調達した部品が化学物質制限などに対応しているかが重要です。そのため、価格が他社より少し高くても、サイマさんのような信頼できる企業から調達したいと思っています

木地社長

サイマさんはホームページ(HP)一つを見ても、他社と違うことが明らかです。ねじ1本でも違いが出ていると思います

斎間

当社はファブレス企業ですが、ユニークさの限界に挑戦しています。ただ、製品を企画するだけでなく解析までやっています。ねじ1本でも信頼して使ってほしいと思っています

     

    現在ご覧いただいているWEBページについて

    ご意見・ご要望(最大400文字)

    ※こちらのフォームは返信が出来ませんので、返信が必要な方はお問合せよりお願いします