【ISO2859とZero Defect Policy】
外資系ねじ屋さんに勤務している日本人か、日系担当になったねじ屋さんアルアル。
私は前者だったので、外資系ねじ屋さんに勤務していて会社から注意されることです。
ISO2859はAQLについての国際規格。
Acceptance Quality Limitの略で、合格品質水準(Wikipediaに出ています)のこと。
Zero Defect Policyとは、一つでも不良を出しませんよ。
それを目指しますよ、と日系企業が大好きなスローガンである。
実際、不良ゼロの製造、飲食、サービス業、IT.....存在しないが、
日本社会ではこの事は口に出してはいけない。
AQLポリシー
国際派ねじ屋さんをしていると、輸出者の立場ではAQLポリシーは非常にありがたい。
異品混入などで、1個だけ違うものが混入していた場合など、大抵の場合何とかなる。
国境をまたいでるので、全数送り返すなどレアケースだ。
中国などからEUマーケットへは船便で30‐50日かかるので、20コンテナ全部返品ね、
などはあまりない。
輸入者の立場で仕入れ先からAQLを出されると地獄です。
日本のバイヤーは許してくれませんから。
国や担当者によって交渉術はバラバラです。
- これは使いものにならないから、コッチでスクラップしといてあげるよ
- 選別すれば売れるかもしれないから、選別費用はUSDooooね。
などと、ホントにそうなのか遠く離れた国まで確認しに来ないと思ってるんだろうね。 - 売れるかどうか分からないから、支払いは全量お客さんに完納した後ね。
(ホントかよ!) - 半分は不良だから、不足分をAirで送ってね。
Air代金はもちろんそっちモチね。 - 代替のAir貨物を受け取ったら支払うからね。
ダメモト交渉が日常化しているので、日本人など歯が立たないって感じですね。
ちなみに、ISO2859はISOのオンラインストアでネット購入できます。
CHF166でした。
※2023.05.08現在
CHFはスイスフランです。