YAMABISHI様(本社:東京都大田区/工場:神奈川県海老名市)は、創業以来、半世紀以上にわたりコア技術を自社開発しながら中大容量の電源装置を開発しています。昔も今も、電源装置一筋の企業です。現在の取引企業数はなんと1000社以上! 長い歴史で培ってきた電源装置に対する信頼性を物語っています。今回は同社の海老名工場にお邪魔し、蓮池一憲CEOと、ものづくり課生産管理グループスペシャリストの大宮剛さんに話を聞きました。

お客様プロフィール

社名株式会社YAMABISHI
WEBサイトhttps://www.yamabishi.co.jp/
本社住所東京都大田区大森北2-4-18大森ビル4F
事業内容蓄電システム、バッテリ充放電試験装置、無停電電源装置 等、製造・販売
SmartSCシステム
SmartSCシステム ー見える化システムー

インタビュー日時:2021.07.09

インタビュイー:CEO 蓮池様、ものづくり課生産管理グループ スペシャリスト 大宮様

インタビュアー:かながわ経済新聞 千葉編集長

蓮池CEO「当社技術支える“ねじ”に期待」
斎間「セミナー受講がきっかけでしたね」

― まずは業務内容を教えて下さい。

蓮池CEO

1958年の創業時から電源装置だけをやっています。『世界一の技術を誇る電源メーカーになる』が経営理念でもあります。現在は、電源装置の中でも、大手企業が参入していないミドルサイズ(10~500キロワット)の製品群が当社の守備範囲です。家庭用の小さなサイズは、ご存知のように、大手家電メーカーが参入しています。大型となると大手重電メーカーがいます。ミドルサイズの市場規模は、おおよそ200億~300億円(蓄電システム全体)とされていますが、東日本大震災以降、どんどん拡大しています

― 電源装置のラインナップも豊富です。

蓮池CEO

当社の電源装置は大きく分けると『停電対策用』と『自然エネルギー用』があります。中小規模の商業・工業分野で広く採用されています。また、小中学校など、全国約100カ所の災害時の広域指定避難場所にもバックアップ用電源として納入しています。そのほか、身近ではJR線の信号機にも、400カ所ほどに使われています

― 蓄電池を活用した太陽光自家消費システム「SmartSC」も注目されていますね。

蓮池CEO

簡単に言いますと、太陽光・蓄電池・電力会社からの電気を『賢くコントロールする』システムです。太陽光発電システムに蓄電池を組み合わせ、システムでコントロールすることで効率よく運用します。具体的には、最大36時間後までの余剰電力の予測をし、蓄電池の空き容量をつくることで“発電量を最大化”します。同時に高い充電率を生かしてピークカットによる電気基本料金の削減、停電時の電源供給も実現します

蓮池CEO

また、停電時でもサーバーや工作機械など工場内の重要な設備を1秒たりとも止めることなく、稼働を継続します。BCP対策としても効果を発揮します。ここ(海老名工場)でも導入していますが、2020年の運用実績では、再生エネルギーの使用率がほぼ50%になりました。もちろん、電力消費にかかるランニングコスト、CO2排出量の大幅削減にもつながりました

― 話は変わりますが、電源装置にはサイマさんのねじも使用されていますね。

斎間

確か2013年から当社との取引が始まったと思います

大宮様

そうですね。サイマさんは特殊なねじ作っていています。当社の設計がいろいろなねじを検索している中でサイマさんの特殊ねじを発見し、『これだ!』と思って使い始めました。最初の取引は、申し訳ないと思うほど少なく、年間2000円程度でした。ただ、そこから増えていきました。やがて特殊なねじだけでなく、一般的なねじもお願いするようになりました

― それだけ魅力があったということでしょうか。

大宮様

そうですね。特にセミナーは新鮮でした。サイマさんの場合、取引先に対し、ねじのセミナーをやってくれます。本来なら、こちらで見つけて訪問するような内容でも、講師自らが来社してやってくれるので、受講できる社員が増えます。セミナーにはいくつかのメニューがありますが、当社は過去2講座ほど受講させてもらいました。ねじ商社はたくさんありますが、セミナーまでやってもらえる会社には出会っていません

斎間

取引企業に対しては、無償でやっています。ねじ商社の営業マンを対象とした基礎的なセミナーをはじめ、メーカーの設計者には『どうやってねじが緩むのか』『最適なねじの選び方は?』などのセミナーをやっています。セミナーをやってもほとんどが商売につながりませんが、中には設計の方から直接連絡をもらって取引が発展することがあります。そういった意識が高いエンジニアは、当社にとってみれば“良質なお客さん”になります。ありがたいことです

― 今後、期待することはありますか。

大宮様

『このねじを使っているからYAMABISHIの電源はよいね!』と、お客さんに思ってもらえるような“サイマならでは”のねじを、どんどん開発してほしいと思っています

蓮池CEO

当社は技術と品質の会社でやってきました。それを支えるねじの存在は大きいです。サイマさんに期待しています