2024年の中国の話です。
中国子会社の董事長は私で、法廷責任者も私です。

今までは、代理のスタッフで良かったモロモロの案件が、
「董事長本人じゃないとダメらしいです」
「董事長、いつだったら中国に来ることが出来ますか」
という感じで、2024年の最終週は中国出張でした。

10年ほど前から、中国の「顔認証システム」の普及は加速度的に進み、監視社会がドンドン広がっています。
監視カメラの数が、ハンパないので、信号無視する人も居なくなりました。
歩行者の信号無視も無くなっています。

IT化が進み、現金で支払うことが出来る場所が激減。
1週間弱の滞在寺中に、私がお金を使ったのは、最後の空港までのタクシー代のみ。
RMB50(約1000円)のみでした。

飲食店では、各テーブルにQRコード。
注文から支払いまで、スマホです。

高速鉄道(新幹線)に乗るときも、紙のチケットは無い。
パスポートを、ゲートでかざして通るだけ。
顔認証です。

さて、肝心の董事長の本人出頭の場面では、
「30分くらいですぐに終わりますからね....董事長」
って軽い感じからスタート。
私に同行した、会社の中国人スタッフ2名が、窓口で対応。
都度、何度か私が窓口に呼ばれるが、30分では終わらない。

そのうち、相手が一人増えて「2人対2人」の対決になり、さらに相手が1名増えて、「2名vs3名」の戦いが始まった。

だから、言ったじゃん・・・・
30分じゃなくて、3日間はかかるよって。
結果その日のうちに何とか終わったらしいが、どうも正規処理じゃない様な気がする。
3人がシステムを理解してないから、なんとなく終わったことにしている気がする。

その後
「董事長....スイマセン、ここだけじゃダメで、次は市政府です」
という感じで、いつものたらいまわし状態。

最後の高速鉄道では、私のパスポートと、本人の顔認証が何度やってもシステム上NGになってしまう。
時間が無くなりそうになると、係員の中国人がそっと手でゲートを空けてくれた。

最終的には、人の手です。
そう言うところですよ....中国って

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