
スイス人、アメリカ人、オレの3名で会社員時代にマレーシアペナンで仕事をした時の第2弾。
東京事務所のオレが、ペナンに一番近いから、さらに一番圧倒的に若かったので出張中のホテル、車、アポどり、全てのアレンジがオレだった。
当時のペナンは、無線タクシーが無いので、ホテルに頼んで出張中の移動手段をチャーターする必要があった。携帯電話もなかったしね。
この頃の東南アジアは、シンガポールだけが無線タクシーが走っていたので、シンガポール内はどこでもタクシーを呼ぶことが出来た。
この3人の出張は、何かとイロイロな事が起きた。

最大の事件は、ペナンブリッジでタクシーが止まってしまったこと。
ペナン島はマレー半島から数キロ離れた場所にある島。
ペナンの発展は島から始まっていて、ペナン国際空港もペナン島にある。
島の北側は高級リゾート地。
空港からリゾートの北部へ移動する道路は島の東側(マレー半島側)を走っていて、工場が立ち並んでいる。
ペナンは工業地帯としても有名なのである。
ペナン島とマレー半島を結ぶ、橋が出来て、半島側にも工場が立ち並ぶ事になるので、
ねじ屋の我々も、半島側にもお客様が居るのだ。
で、タクシーがこの長い長い橋の途中で止まった。
動かない。
運転手も、「もう動かない」って投げやり。
なのに、後部座席座っていた、スイス人アメリカ人コンビが…
何やら運転手にチョイきつめの口調で話をすると…動くのよ、車が…。
2人が見たのは、トランクの中のウイスキーの瓶。
このドライバー、酔っ払い運転だった。
どうも、飲みたくなって車を停めたのか、トイレをしたくて停めたのか、
ふざけんなって感じのドライバーを雇ってしまった。

半島側での仕事を終えて、島に帰る時だったからそのまま、
仕方ないからホテルまでこの酔っ払いの運転で帰る。
一瞬、オレが運転するのかと腹をくくった。
どうやら、3人で仕事している間の待ち時間で、飲み始めてしまったようだ。
追記:
不良ドライバーは、タイ、フィリピン、インドネシア、インドなど、どこにでも居るって気づくには時間がかかりません。