多分、日本にもかつてこの様な考えがあったのは確実です。

ねじメーカーが納品したねじが不良になる。
遠く離れたどこかの国でスクラップにせず、返送してくれと言う。
輸出されたネジが、またその国へ戻る。
そのNGネジは、メーカーの倉庫で、次の出番を待つことになる。

規格品であれば、他のお客へシレッと輸出する。
図面物で、特定のお客にしか出荷できない時は、ほとぼりが冷めるのを見計らって、少しずつNGネジを混ぜてくる。

昔、私自身も台湾や中国のメーカーに何度もやられている。
従い、賢い輸入者はこの対策を考えています。

さて、賢い顧客には、このNGネジを出荷できないので、このネジは何処へ行くかと…
第三国へ出荷されていく・・・・のを確認したことは無いが、インドやミャンマーのねじ市場で見聞きしたことが有る。
昔のシンガポール、バンコク、マニラ、ジャカルタ、クアラルンプール、ヤンゴン、ハノイ、ボンベイ、マドラス…
よく聞く話です。

自分で見聞きしたことは無いが、アフリカ、中東、東欧あたりでも同じなのかなと。

極論を言えば、NG品でもボルト・ナットとしては機能する。
座金だって、チョット厚みが違うとか、外形寸法が悪いとか。
六角穴付きボルトだって、チョットセンターズレしてるだけ。
十字穴もチョット変形してるし、センターからずれてるだけ。
これで問題ないとする、B級品市場とC級品市場は世界中にまだ健在なはずだ。

中国の五金街、インドのねじバザール……匹敵する場所が世界中にあるはずだ。

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